【2022年1-3月期 ブラジル・経済情勢】ブラジル地理統計院が国内総生産を公表-4半期1.7%上昇
2022年6月2日、ブラジル地理統計院(IBGE)は国内総生産(GDP)を公表し、結果は以下の通りとなりました。
【実質GDP成長率(2022年1-3月期)】
・前年同期比伸び率(未季節調整値)は1.7%、市場予想1(2.1%)を下回ったが、前期(1.6%)からは上昇
・前期比伸び率(季節調整値)は1.0%、予想(1.2%)を下回ったが、前期(0.7%)から加速した。
出展元:Instituto Brasileiro de Geografia e Estatística
https://www.ibge.gov.br/en/home-eng.html
Instituto Brasileiro de Geografia e Estatísticaは、2022年1-3月期のブラジルにおける実質GDP伸び率は前期比1.0%(季節調整値、年率換算4.0%)と発表しました。
改定された過去データでは、4-6月期(前期比▲0.2%)にマイナス成長となった後、3四半期でのプラス成長となっており、伸び率も加速が続いています。
コロナ禍前(19年10-12月期)との対比では、21年1-3月期にわずかにコロナ禍前の水準を回復(+0.1%)したが、4-6月期と7-9月期はコロナ禍前の水準を下回っていました。
その後、10-12月期は再びコロナ禍前の水準を回復(+0.6%)し、22年1-3月期はコロナ禍前を+1.6%上回る水準となっています。
産業分類別の伸び率は、、前期比は「第一次産業」が▲0.9(前期:6.0%)、「第二次産業」が0.1%(前期:▲1.2%)、「第三次産業」が1.0%(前期:0.6%)とのこと。
第一次産業はマイナス成長となり、第二次産業も伸び悩む中、コロナ禍からの回復が進んだことで、第三次産業が成長をけん引した形となる。第三次産業では特に運輸関係の伸び率(前期比2.1%)が目立ちました。
一方、第一次産業は天候不順を理由に大豆の生産量見通しが不調であったことなどが響いた。また、第二次産業は供給制約などの影響が長期化しているため伸び悩んだとみられています。
コロナ禍でありながらも、ブラジルは早い経済回復の兆しを示しています。
世界的にコロナが落ち着いてくれば、さらに成長が加速していくと予想されます。
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参照元:ニッセイ基礎研究所