【2022年4月 ブラジル・経済情勢】IMF ブラジル資源輸出増を追い風に2022年の経済成長見通しを上方修正へ
2022年4月19日 国際通貨基金(IMF)は、2022年のブラジルの経済成長率(実質GDP伸び率)を0.8%と発表しました。
前回の2022年1月に発表した見通しはでは、0.3%で、0.5ポイント上方修正されました。
IMFのピエール・オリヴィエ・グランシャ経済顧問兼調査局長は、上方修正の要因として、「ブラジルは石油の輸出国であり、世界的な原油価格の上昇による恩恵を受けている」と説明しています。
ブラジル経済省通商局(Secex)の発表によると、2021年のブラジルの石油輸出は、前年比54.0%増加の305億ドルに達して記録更新し、過去最高の石油輸出金額であった2018年の250億ドルを突破しています。
ペティア・コエバ・ブルックス調査局長代理も、コモディティー価格が世界的に高騰している影響を受けたと分析しつつ、「ブラジルは、ウクライナ・ロシア戦争との関りが極めて限定的」とコメントしました。
2023年のブラジルの経済成長率(実質GDP伸び率)は、2022年1月発表時の1.6%から1.4%に0.2ポイント下方修正されていました。
下方修正した理由としてIMFは、ブラジルを含む中南米・カリブ地域にとって重要な貿易相手国である米国と中国の経済成長率の見通しが下方修正された影響も考慮したと説明されています。
コロナ禍で、マイナス成長をする国々が多い中で、資源に恵まれているブラジルは低調ながらも成長を続けています。
親日国であるブラジルは南アフリカ大陸の中でも有力な海外進出先の1つです。
魅力ある南米地域にご興味のある方は、ぜひ一度弊社へお問合せください。
参照元:ジェトロ「ビジネス短信」